今回はノンフィクション5冊、フィクション5冊ということで選んでみました。読んだ数は60~70冊で普段と変わらずですが、ノンフィクションの方でサイエンス系が多かった気がします。
ノンフィクション
ポール・J・スタインハート『「第二の不可能」を追え!』(訳/斉藤隆央 みすず書房)
理論物理学者がみずからの研究について書いた本。「準結晶」という不可能とされた物質の存在を証明するべく、理論の提案からはじまり、実験、世界中のサンプル調査、最後にはカムチャツカへのフィールドワークまでなんでもやる。幾何学、結晶学、地質学、鉱物学、天文学、化学などなど関連分野も幅広く、驚きの連続。自分の仮説に反対する科学者とも友好的に共同研究していくところなど、いいサイエンスを見た。
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