石戸諭『昭和ノンフィクション名作選』という本をきっかけに、取り上げられている11作を読む読書会を始めた。月1のペースで開催し、第3回まで終わった。1回目は開高健『ずばり東京』、2回目は本田靖春『誘拐』、3回目は柳田邦男『マッハの恐怖』。重厚な作品がならぶ。事前知識がそれほどあるわけでもないので、60年前の時代感覚にとまどいながらも、おもしろく読むことができている。ひっかかるところや、補足的に調べたことなどを話すのも楽しい。この順番で読むからこそ見える作品のあいだのつながりもある。ノンフィクションの隆盛期には、音声や映像のメディアも発達し、その様子も作品に刻み込まれている。作中に描写があるというだけではなく、なぜ文章で発表するのかという問いもあったはずだ。◆12/20