先週、福知山へ出かけた。佐藤太清記念美術館で開催中の、こうの史代の漫画家生活30周年の展覧会を見た。『この世界の片隅に』の作者として知って、いくつか作品を読んでいるくらいなのだけど、強く印象に残っている。この展覧会では、原画や原稿を解説つきで読める。展示スペースは広めで、じっくり2時間ほど見ていた。漫画的なアイデアがつめこまれていて、言葉だけでは表現しきれないものがある。表現の楽しさと苦しさがテーマになることも多い。アシスタントに頼まない、トーンを使わないといったスタンスともつながっている気がする。かなり自費出版をしていることも知らなかった。『街角花だより』を購入。◆6/15