リチャード・パワーズ
リチャード・パワーズの新刊、『惑う星』(訳・木原善彦、新潮社)を読んだ。 冒頭の1段落目はこんな風。 でも、僕らがそれを見つけるのは無理かもしれないってこと?私たちはテラスに望遠鏡を設置していた。晴れた秋の夜、アメリカ合衆国東部に残された最…
今年のゴールデンウィークはどこかへでかけることもなく、1冊の本をじっくりと読んでいた。リチャード・パワーズ『黄金虫変奏曲』(訳/森慎一郎、若島正 みすず書房)。待ちに待った日本語訳の刊行。850ページ二段組のボリュームにどっぷりとつかる、稀有…
リサ・フェルドマン・バレット『情動はこうしてつくられる』(訳/高橋洋 紀伊國屋書店)を読んだ。この本は、人の情動はどのようにして生まれるのかという問題を最新の科学をもとに解説する。一般に情動は受動的にもたらされると考えられているが、著者は異…