言葉じゃなくて数字で示せ、とか、定量的な説明を、とか言われがちな昨今。数値にするとたしかにわかりやすい。ドラゴンボールのスカウターしかり、 PSYCHO-PASSしかり。
将棋のネット中継が好きでよく見るのだけど、ソフトの評価値が画面にでていると初心者でも見やすい。あくまで暫定的な評価ではあるが、どちらが優勢なのかをざっくりと知ることができる。元々見ていた人の評判はどうかわからないが、将棋ファンの間口を広げるきっかけになっていると思う。
ものごとを数字で示すという考え方が隆盛してきたのは、13~16世紀の西ヨーロッパ。アルフレッド・W・クロスビー『数量化革命』は、数量化によって世界観が更新されるさまを描き出す。西欧の繁栄の背景として数量化と視覚化があり、科学革命を準備したという。